老人ホームの入居費用は「総額」で比べる 月額だけで決めないための見方

老人ホームのパンフレットには月額が大きく書かれていますが、入居一時金や、月額に含まれない費用を合わせると、施設ごとの差は大きく変わります。家族で話し合うときは、何年暮らすかを仮に置いて「総額」で比べるのがおすすめです。
総額の出し方
総額 = 入居一時金(返還される分を除く)+ 月額 × 暮らす月数 + 月額に含まれない費用
入居から何年暮らすかは分かりませんが、3年・5年の2通りで比べると、施設の違いが見えます。
月額に含まれないことが多い費用
| 費用 | 目安 |
|---|---|
| 医療費・薬代 | 受診の回数による |
| おむつなどの消耗品 | 月1〜2万円ほど |
| 理美容 | 1回数千円 |
| レクリエーション・行事の実費 | 施設による |
| 介護保険の限度額を超えた介護サービス(住宅型・サ高住) | 介護の量による |
入居一時金の返還を確かめる
有料老人ホームの入居一時金は、入居から3か月以内の契約解除や死亡の場合、住んだ日数分の家賃などを差し引いて返還されます(短期解約特例)。それ以降は、初期償却(入居時に返還の対象から外れる割合)と償却期間で返還額が決まります。同じ一時金でも、償却の条件で実際の負担は変わります。
費用が軽くなる制度
- 負担限度額認定:特養・老健・ショートステイの居住費と食費が、所得に応じて軽くなります(住民税非課税の世帯など)
- 高額介護サービス費:介護の自己負担に、所得に応じた月の上限があり、超えた分は申請すると払い戻されます
- 医療費控除:特養・老健などの費用の一部は、確定申告の医療費控除の対象になることがあります
まとめ
月額だけでなく、一時金の返還の条件と、月額に含まれない費用まで並べて比べると、家族で納得して決めやすくなります。施設の種類と費用で、種類ごとの3年・5年の総額を比べられます。
